2013年のページ目次

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古書にまつわるエピソードなどを不定期に掲載しています、お楽しみに

空手古書道2012総括

1)追悼・中村日出夫先生
2)拳道会総師中村日出夫先生お別れ会レポート
3)アッパー格闘技博覧会レポート
4)「江上茂を語る会」レポート
5)江上茂生誕100年記念誌 至誠一貫の人たれ 江上仁士発行責任 
6)「竹山道場3周年記念パーティー」レポート
7)特別寄稿「さらば大沢食堂、ありがとう大沢食堂、大沢食堂よ永遠なれ!」
8)「黄昏のビギン 大感謝祭 舟木昭太郎格闘技マスコミ人生45年記念イベント」レポート
9)空手道拳道会総師中村日出夫生誕百周年記念稽古会・記念パーティー 」レポート
10)DVD中村日出夫稽古演武集 空手道拳道会 2013年6月
11)空手道型教範 地之巻
12)DVD 藤井脩祐 倒す組手テクニック
13)合気道と中国武術はなぜ強いのか?
14)DVD 大関智洋 養武健真法
15)オキナワグラフ特集・沖縄の空手
16)追想・宣保俊夫,宮松久三著
17)琉球の武勇傳 石川文一著
18)沖縄の空手道 その理論と技法
19)沖縄伝統空手道から学ぶ
20)KARATE HOUR  CAROL NEVIUS
21)塚本徳臣写真集 都会の狼
22)中国武術研究家・松田隆智逝去
23)プログラム 厳誠流空手道厳誠塾
24)金城裕先生、訃報のお知らせ
25)THE INTER ART of KARATE 時津賢児著 SHAMBHALA(U.S.A)2012年
26)DVD 與儀会館 琉球古武道武器術 中級篇 クエスト 2013年5月
27)DVDで学ぶ空手道 高橋優子著・日本空手協会監修 山と渓谷社 2013年3月
28)カラテダイエット体操 高橋優子著 朝日出版社 2012年8月
29)映画チラシ「琉球バトルロワイヤル」 東映ビデオ・アマゾンラテルナ 2013年10月
30)「養武健真舎開設パーティー」レポート
31)「金城裕先生お別れ会」レポート

空手古書道2012年総括 (2012年の主だった入手した古書、新刊書、DVD、大会を振り返ってみます)

映画シナリオ けんか空手極真無頼拳、空手道の基本、山嵐 西郷四郎、KARATE HOUR、沖縄空手道の歴史、すべての人の為に自分の為には何も、温故知新 沖縄県空手道連盟創立三十周年記念誌、琉球の武士道、空手と釣りと愛犬と 道の途、武道空手の本質とは、内弟子inアメリカ空手物語、真樹日佐夫全漫画原作作品研究1、プログラム 八木明徳先生生誕百周年記念国際演武大会、空手道教範(榕樹書林)、THE ESSENCE OF BUDO、長谷川一幸師範の極真の理と技、命の恩人 大山倍達、日子流体術 目録技解説、無窮空道への礎 大道塾三十年のあゆみ、平謝り K-1凋落 本当の理由、空手道上達のコツ50、南郷継正 武道哲学 著作・講義全集 第十二巻、神道夢想流杖道、Okinawan KarateTimeline&100masters」「成嶋弘毅 葉隠流空手、極真館 極真空手武器術 棒・トンファー、極真館 極真空手武器術 杖・釵、HOKAMA KATA BUNKAI、田中光四郎 日子流体術 目録技、和道流流祖 大塚博紀 空手伝説、與儀会館 琉球古武道武器術 初級篇 、米山俊光 現実対応型制圧術、松井章圭 名勝負総集編、新極真会 塚本徳臣 激闘篇」「全日本琉球古武道連盟演武大会、極真館ウェイト制大会、沖縄県空手道連盟沖縄大会、白蓮会館沖縄大会、和道流流祖120年祭記念パーティー、白蓮会館関東大会、全日本琉球古武道大会、日本空手協会全国大会、極真館世界ウェイト制大会、日本空手松涛連盟全国大会、新極真会ドリームカップ、国際松濤館全国大会、剛柔会全国大会、下地派上地流国際大会、和道流空手道連盟全国大会、日子流出版パーティー、新極真会全日本大会、極真会館全日本大会、拳道会全国大会、大道塾全日本大会、極真館全日本大会、成嶋弘毅古希を祝う宴、藤原敏男・猪狩元秀ディナー&トークショー、全空連全日本大会」 

31)「金城裕先生お別れ会」レポート
2013年12月14日、東京・大森東急インにて「金城裕先生お別れ会」が行われました。日本空手道研修会の主催でご遺族、門下生、空手関係者が多数参列しました。会場での献花を済ませ、開会の挨拶を研修会の内田理事長、お別れのことばを篠田建武館館長(元研修会宗家)、研修会門弟による空手演武、研修会の山田副会長による追悼のことば、研修会の関会長挨拶がありました。会場では、金城先生の在りし日の写真、直筆のノート、空手書籍、武具が展示されました。日本空手道研修会のHPでもお別れ会の様子が報告されています。http://www.538a7m.com/お別れ会/
30)「養武健真舎開設パーティー」レポート
30)「養武健真舎開設パーティー」レポート
2013年12月1日、養武健真舎開設パーティーが行われました。大関智洋先生の道場・施術所です。今年1月に2年半ぶりにブラジルより帰国し、日常の武術指導・施術、DVD「養武健真法」制作発売、雑誌対談、そして道場開設と積極的な活動をしています。この日は大関先生の広い交友関係者が多々参列しました。太気拳有玄塾の天野優先生、佐川派大東流合気柔術・合気松武會の塩坂洋一先生、刀禅会の小用茂夫先生と門弟、沖縄拳法沖拳会の門弟(山城美智先生は所用で欠席)、極峰拳社の遠山知秀先生と門弟、格闘家の菊野克紀選手。道場の垣根を越えて、大関先生の道場開設を祝い、武術談義と一部は実技交流と6時間以上にわたり盛り上がりました。 
「養武健真舎」 東京都荒川区西日暮里1-46-11モーラビル1F(交通:日暮里駅 西日暮里駅 三河島駅より 徒歩8分)
TEL03-6806-7114 携帯(大関)080-4955-4649
29)映画チラシ「琉球バトルロワイヤル」 東映ビデオ・アマゾンラテルナ 2013年 10月
オール沖縄ロケで撮影された映画「琉球バトルロワイヤル」。琉球空手の伝説を基に作られたストーリーだが、エンターテインメントとして面白く笑えるシーンも満載。主役は驚異の身体能力を持つダンスパフォーマーの丞威。映画「黒帯KURO-OBI」の主役・八木明人が本職同様に沖縄空手道場の館長役で出演。正道会館の空手家でK-1ファイターでもあった子安慎悟が映画初出演。沖縄ではフーチバー親方として知られるお笑い役者の新垣正弘が琉球舞踊の師匠役でいい味をだしている。映画「黒帯、ハイキックガール、KG、トーナメント」の西冬彦がプロデューサー・アクション監督を務めている。10月末の沖縄での先行公開から東京、名古屋、大阪、広島の劇場にて上映。B5判。琉球バトルロワイヤルHP http://www.rbr-movie.com/
28)カラテダイエット体操 高橋優子著 朝日出版社 2012年8月
先の「DVDで学ぶ空手道」の著者による空手本。空手の本といっても技術書や理論書などさまざまあるが、空手のダイエット本は初めてであろう。著者が考案した「カラテ体操」で気軽にダイエットする趣旨で、空手着ではなく軽装にて実演。その特徴は、「ひねり」で部分ヤセ、「カラテの技」で美しい姿勢、「気合い」でストレス解消。A5判、全63ページ、DVD付き。1500円。
27)DVDで学ぶ空手道 高橋優子著・日本空手協会監修 山と渓谷社 2013年3月
サブタイトルは、めざせ黒帯!昇級審査対策完璧マニュアル。著者は日本空手協会所属の空優会主宰。日本空手協会の世界大会、全国大会で組手女子の部優勝など空手大会で活躍。内容は、基礎動作から9・8級、7級、6級、5級、4級、3級、2級、1級、初段に至るまでの審査技術を詳細にカラー連続写真と文章、そして映像で紹介。各級にわたる基本の技、形の中の技、組手の技、移動基本、形、組手を紹介。著者自ら実演・解説。A4判変形、全160ページ、DVD(1時間45分)付き。2200円。
26)DVD 與儀会館 琉球古武道武器術 中級篇 クエスト 2013年5月
國際琉球古武道與儀會舘による琉球古武道武器術DVD作品。中級篇では、四種の武器術を紹介。棒(佐久川のの棍・小、周氏の棍・大)、釵(北谷屋良の釵)。トンファの基本と補助運動と形・浜比嘉のトンファ 、鉄甲術の基本と形・前里の鉄甲を実演、解説。81分、5600円。
25)THE INTER ART of KARATE 時津賢児著 SHAMBHALA(U.S.A) 2012年
自成道の時津賢児師範による空手・武道論。全6章。WHAT IS KARATE?、BUDO ANDKARATE GOSHIN-DO、THE DIMENSION OF PHYSICAL TECHNIQUE、THE DIMENSION OF MAAI AND HYOUSHI、THE DIMENSION OF YOMI、FIVE SWOORD MASTERS OF THE TOKUGAWA PERIOD。英語版、A5判変形、全184ページ。
写真は2013年4月30日、セミナー指導でフランスから帰国した時津先生。
24)金城裕先生、訃報のお知らせ

首里手の空手家、空手評論家の金城裕先生が10月10日に逝去されました。享年94才。大正8年沖縄県首里出身。7歳から空手をはじめ、奥里将現、知念三良、大城朝恕、真栄城朝徳、徳田安文、花城長茂に師事。戦後の空手界に尽力されて今日の礎を築きました。戦前の沖縄時代から多くの空手家、空手関係者と交流。修道館、韓武館、有倫館、大学空手部で指導。60年に渡り日本空手道研修会宗師範を務めました。昭和30年から「月刊空手道」空手時報社刊を編集・発行。「写真で覚える空手の習い方、日本武道殿堂名鑑空手道、ビデオ甦る伝統空手、唐手大鑑、唐手から空手へ」の著作。空手家としてその資料収集と研究には空手界でも長けていました。2003年に空手道関係資料約3000点を沖縄県立図書館へ寄贈。2006年3月に沖縄県立図書館にて寄贈した空手蔵書の展示会を開催。金城裕先生には当連盟に多大なご理解とご支援をいただきました。2002年に開催した「空手古書展覧会」にもお越しいただきました。毎年、ご自宅にお邪魔して貴重なお話しを聞かせていただき、空手道研修会大会や行事にも参列させていただきました。最後の面会となってしまった2011年7月18日にお聞きした一部を感謝の意を込めて掲載します。「「空手とは何か?」の枠組みをはっきりさせる必要がある。以前から「空手とは体育格技である。」と述べてきたが、そうとも言いきれず、学問的に空手を捉えていかないとならない。基本と型も動きを考えて見直しが必要。受けは、受けるのではなくはじきはずす。空手と武術の違いを理解している人が少ない。シンクロナイズスイミングを水泳というようなことが空手の世界で多々見られる。喜屋武朝徳先生とは昭和10年頃に会って話しをしたことがある。中村日出夫先生とも交流があり、山梨県空手道連盟の初代会長になった際、金城先生が顧問になった。戦前の沖縄では日常は沖縄語で学校では日本語だった。」金城裕先生には空手古書道の方向性を教えていただきました。合掌。(写真は、名刺、2002年9月の空手古書展覧会、2007年4月の米寿謝恩パーティー、2011年7月ご自宅にて)

23)プログラム 厳誠流空手道厳誠塾 第55回全国大会 2013年7月
2013年7月28日、東京・中央区総合スポーツセンターで行われた大会。主催は厳誠流空手道師範会。プログラムは厳誠五訓、御挨拶、大会次第、試合規定、選手紹介、歴代優勝者、月島道場活動紹介、雑誌掲載記事、協賛広告。B5版、全42ページ。会場で無料配布された。
「大会レポート」
1968年から開催されている全国大会が55回目を数えて、今回は「東京月島道場十五周年記念」の大会でもあった。競技は組手と型部門が行われ、組手は素面でサポーター着用による直接打撃ルールで行われた。厳誠流空手の特徴である顔面突き、倒してからの技ありの展開が多々見られた。組手一般部では同じ月島道場所属の堀江正義と斉藤雅人が決勝戦を争った。二人は過去の優勝者同士で、年齢も40歳、空手歴も同じだが、堀江は180センチ95キロに対し斎藤は165センチ65キロと体格差がある。手の内を知り尽くした二人による決勝戦は、ジリジリと追いつめる堀江に対して斉藤が回りながら距離をとる展開が続いた。延長戦3回目までもつれこみ、体格に勝る堀江が倒しからの突き決めの技ありをとり、2年ぶり4度目の優勝を果たした。堀江は来年に5回目の優勝を目指すという。今回の大会では、結果として組手一般部で東京月島道場がベスト4を独占することとなり、月島道場十五周年記念大会にふさわしい大会となった。尚、このレポート記事は「フルコンタクトKARATE」誌にも掲載されます。
22)中国武術研究家・松田隆智逝去
国内における中国武術を知らしめたパイオニアである松田隆智氏が2013年7月24日に逝去されました。中国武術研究家で中国武術家でもありました。空手や古武道にも研究、実践していました。新人物往来社、産報、日東書院、新星出版社、土屋書店、壮神社、BABジャパンなどから中国武術書を多々発行。テレビ番組「ひらけポンキッキ」では「カンフーレディ」で太極拳を実演。映画「刑事物語」では武田鉄也に武術指導。漫画「拳児」では原作を手がけるなど中国武術を様々なメディアで紹介しました。写真の色紙はちょうど還暦の誕生日にお会いした際に書いていただいたものです。イエナ主催のイベントの「ブルース・リーフォーエバー'83」ではゲストとして講演と演武もされました。享年75歳。合掌。
21)塚本徳臣写真集 都会の狼 福里幸夫著・写真 国際空手道連盟極真会館 1999年 
2度の世界チャンピオンに輝いた空手家・塚本徳臣の写真集。空手練習、試合、肉体美、日常などの写真の数々。題字は長渕剛氏。全世界、全日本、ワールドカップ、全日本ウェイト制の四冠を制した頃のもの。第7回世界大会が行われ、三瓶啓二氏が代表を務めていた時に制作発行された。書店での販売はされず大会会場や通販で販売された。今からすればレア写真集である。B4変形版、全104ページ。
20)KARATE HOUR  CAROL NEVIUS著 MARSHALL CAVENDISH発行 2004年
空手の洋書である。空手を紹介する子供向けの内容である。表紙、中味の絵のインパクトは空手本の中でも随一であろう。礼、準備体操、基本受け、気合い、試割り、飛び蹴り、組手、正座、帯、道場訓が描かれている。絵・BILL THOMSON。A4上製横版、全32ページ。横浜のブックオフにて300円で購入。
19)沖縄伝統空手道から学ぶ ケガをしない体づくり Quality Of Lifeメソッド 池原英樹著 沖縄タイムス社 2012年12月
著者は沖縄空手道剛柔流池原塾塾長で、歩行術と身体操作を研究・指導している。沖縄空手の突きの波動をヒントにバランスボールを使用した筋肉のほぐしを開発。体の歪みをチェック、バランスボールで体を整える、体をほぐして疲労回復、ダイエット運動。写真と簡潔な解説にネットで見られる動画対応付き。医療現場やスポーツ選手に活用されている。B5版、全42ページ。1000円。
18)沖縄の空手道 その理論と技法 上地流空手道協会北谷修武館 1984年 
沖縄の空手道場で制作された自費出版本。北谷修武館三周年記念として作られた。上地流の道場によるものであるが、歴史や組織のことなど沖縄空手の全体を紹介している内容となっている。約30年前のものであるが、編集の中心人である高宮城繁氏(北谷修武館館長)は、現在の沖縄空手界の窓口的な存在である。序篇、総集篇、技術篇、道場篇、資料篇の構成。序篇は、挨拶文と上地流空手道協会北谷修武館の歩み。総集篇は、上地流のあらましや沖縄空手の歴史と空手界の現状。技術篇は、上地流の基本技を写真入りで解説。資料篇は、「沖縄の空手道の関する文献 沖縄人の書いたもの」として書籍と論文一覧が紹介されている。ページの下段にこの記念誌を制作するにあたり協賛した道場、会社、お店などの広告が掲載。B5版上製、全370ページ、函付。
17)琉球の武勇傳 石川文一著 琉球叢書 1937年11月
琉球唐手家の短編小説集。唐手仁義(武士松村と口小上原)、決死角力(牧港ナービナクーと武士佐久本)、辻端道の大乱闘(板良敷の赤山と薩摩隼人)、晴れの大試合(本部の猿とロシア拳闘家)。巻頭に挿絵。四六版、全123ページ。沖縄の古書店で入手。沖縄は高温多湿な土地ゆえ書物の保存状況は厳しく、この本も76年の経年により痛みが激しい。後に改訂編集されて花城書店から昭和32年に復刻された。又、昭和47年に「琉球の唐手物語」が同著者により発行。
16)追想・宣保俊夫,宮松久三著 セイケイ出版 2005年8月

沖縄小林流空手の比嘉祐直門下である宣保俊夫(1923?2005)の追悼書。宣保俊夫氏は沖縄の実業家・裏社会の人間としても知られている。ノンフィクション書籍「沖縄 だれにも書かれたくなかった戦後史」佐野眞一著 集英社 2008年発行の中でも宣保俊夫氏を実業家・ヤクザ・空手家として紹介されている。内容は、実戦空手修業時代、組織活動、宣保俊夫を語る、宣保俊夫の実戦空手。師である比嘉祐直、沖縄空手界、沖縄社会を知る貴重な一冊。著名なブサーサールー(本部朝基)、スヤーサブロー(宮城嗣吉)、そしてトシーヤッチー(宣保俊夫)が沖縄の実戦空手家として語り継がれることだろうと記している。巻末に沖縄で告知された数々の訃報を掲載。写真も多々掲載。四六版、全152ページ。沖縄では追悼本、追想本が多々発行される。そのほとんどは自費出版で書店に並ぶことはほとんどなく、古書店では多く見かける。この本は沖縄の古書店にも出てくることがなかった探求書でした。
15)オキナワグラフ 特集・沖縄の空手 新星出版 2013年2月
沖縄で発行されている雑誌で1958年創刊、通巻611号。カラー16ページに渡り沖縄空手を特集。最新の沖縄空手界のことが取材されている。空手家・新垣美佳、空手家・八木明人、ヒストリーオブカラテ、武器・鍛練道具(沖縄県空手博物館)、女性のための護身空手、沖縄尚学高等学校・沖縄県警察学校・桜坂市民大学、読む観る空手(本・DVDの紹介)、琉球の達人伝説。又、沖縄県空手道連合会会長、沖縄小林流空手道講道館館長の新垣勇先生が今年の3月に逝去されました。表紙は新垣勇先生の子女である新垣美佳氏。A4変形版、全64ページ。630円。
14)DVD 大関智洋 養武健真法 クエスト 2013年7月
養武健真法とは、武術の核心部である禅的追求による心身改善進化テクニックと説く。大関智洋氏は太気拳・意拳の第二世代の若手としてで知られており、東洋医学、カイロプラクティック、オステオパシー等の施術・治療家でもある。人間の身体を知り尽くした大関氏が、太気拳・意拳を更に深めた技術概念を公開。収録内容は、六面力、三つの呼吸概念、三根九節理論、禅的追求、六つの立禅「青龍(降龍椿)、白虎(伏虎椿)、朱雀(大式椿)、麒麟(独立椿)、球磨(健身椿)、玄武(技撃椿)」。 99分、4800円。大関氏は様々な武道、武術、格闘技の造詣が深く、多くの交流関係がある。最近では、沖縄拳法の山城美智氏や総合格闘家の菊野克紀氏との技術交流を盛にしており活動が注目される。
13)合気道と中国武術はなぜ強いのか? 山田英司著 東邦出版 2012年12月
編集者、武術家でもある山田英司氏の理論書。今まで多くの格闘家・武術家を取材して納得のいかない疑問点をぶつけて構築してきた山田武術理論の発表本。タイトルの通り、試合競技のない実戦の場では通用しないような形練習や相対練習が多い二つの武術が、山田理論で考察していくと実戦で通用する技があることを説く。豊富な写真による技術解説と自らの実証経験により体型化した武術考察・研究書。全十一章で、構造的観点、通時的視点、攻脈線、出力練習、n1エスケープゲーム、封身、化身、封身、化手といった山田氏の武術造用語も解説。A5版、全263ページ。1800円。
12)DVD 藤井脩祐 倒す組手テクニック クエスト2013年5月
極真館を代表するトップ選手である藤井脩祐。極真館城南品川支部の金子雅弘師範の指導を受け、高校時代はオーストラリアの道場に通い、この最近の2年半は日本人としてはめずらしいロシアで研鑽を積んできた。常勝支部である極真城南の遺伝子を受け継ぐ最先端の技術を公開。極真の選手はウェイトトレーニングをすることは当然だが、藤井選手は体軸を意識した身体操作トレーニングを取り入れており、このDVDで紹介している。10年に渡り数々の大会で活躍、優勝、入賞してきたそのテクニックと試合集。105分、5600円。
写真は4月29日の極真館大会のDVD販売ブースにて。
11)空手道型教範 地之巻 盧山初雄監修・極真館技術委員会編著 気天舎 2013年3月
最破、征遠鎮、観空、五十四歩の四つの型を連続写真により紹介。それぞれの型の概説、動作解説、要点、分解組手を紹介。動作解説と要点は岡崎寛人主席師範が実演、分解組手は石島正英師範が実演。極真館の型技術書は2005年に発行された「型から学ぶ空手道」があり、今回の「空手道型教範」は全3巻の発行予定。B5版、全192ページ。2800円

10)DVD中村日出夫稽古演武集 空手道拳道会 2013年6月

先の空手道拳道会総師中村日出夫生誕百周年記念記念パーティーで放映されたロングバージョンのDVD。門下生指導(1982.4)、稽古指導(1983.7)、大阪大演武会(1987.6)、東京大演武会(1988.7)、神戸大演武会(1990.5)、米寿記念大演武会(2001.6)。このDVDは記念パーティーの帰りに参列者に渡されました。21分。 

9)「空手道拳道会総師中村日出夫生誕百周年記念稽古会・記念パーティー 」レポート

2013年6月16日、大久保スポーツプラザにて空手道拳道会総師中村日出夫生誕百周年記念稽古会が行われました。全国から師範、高段者 、選手が80名程集まり一時間半に渡り気合の入った稽古を行いました。基本、移動、相対練習、型と石山圭会長の指導で行われました。そして、場所を中野サンプラザに移して記念パーティーが行われました。演武から始まり、基本、相対技法、試割りが有段者たちにより演武されました。挨拶は石山圭会長、福昌堂の中村文保社長、サンプレイジムの宮畑豊会長、国際松濤館の村上学主席師範、高弟の森裕師範、鳩山一男師範、康和正師範、そして倉本塾の倉本成春塾長が舞台で挨拶をしました。倉本塾長は久しぶりの拳道会師範達との再会を喜んでいました。17歳から中村門下ととなり一日五千回の打ち込みなどの厳しい修練の日々の思い出を話されました。石山圭会長と倉本塾長は、厳しい修行を共にしてきた同志として壇上で握手を交わしました。途中で少年部演武もあり、中村日出夫総師の指導・演武映像が放映されました。

8)「黄昏のビギン 大感謝祭 舟木昭太郎格闘技マスコミ人生45年記念イベント」レポート

2013年6月9日、東京ガーデンパレスにて舟木昭太郎氏が主催するイベントが行われました。前回2月のイベントは資料の展覧会がメインでしたが、今回はゲストによるトークライブがメインでした。舟木昭太郎氏の挨拶に始まり、新間寿氏の激励の挨拶、高森篤子氏(梶原一騎夫人)から舟木氏へのメッセージ、乾杯の音頭は具志堅用高氏。そして、三部構成のトークライブがスタート。先ず、新間寿氏(元新日本プロレス営業本部長)とターザン山本氏(元週刊ロレス編集長)のトーク。猪木と馬場の確執について知られざる秘話を披露。次は、K-1で活躍した佐竹雅昭氏が登場。今夏の参議院選挙に自民党推薦で立候補することが決まっており、これからの日本のありかたを熱く語りました。又、会場で「佐竹まさあき」案内書も配られました。最後にキックボクシングの伝説のチャンピオン三人によるトーク。藤原敏男(藤原ジム会長)、猪狩元秀(日本拳法前理事長)、長江国政(冶政館ジム会長)の現役時の対ムエタイ試合映像を見ながらトーク。会場では、舟木氏が制作したゴング誌、アッパー誌、原作漫画切抜き、DVDが展示されていました。http://ameblo.jp/upper/entry-11550237251.html

7)特別寄稿「さらば大沢食堂、ありがとう大沢食堂、大沢食堂よ永遠なれ!」

2013年5月28日、40年に渡る営業を終えて大沢食堂が閉店した。多くの常連客が愛し通ったお店が幕を閉じた。極辛カレーライスが名物だった。大沢先生を慕って多くの空手家、キックボクサー、格闘家、格闘マスコミが来店することでも知られていた。地元のお客さん、カレー好きのお客さん、地方から足を運ぶお客さんも多いお店だった。平成16年に豊島区巣鴨から文京区本駒込に移転。空手古書道連盟10周年記念宴会(2004年)を大沢食堂で行なった。かつて「格闘技探検隊」という月刊ミニコミ誌に「今月の大沢食堂」の連載ページがあり、毎号楽しみに読んだ。大沢先生は誰とも気さくに話しをして接客されてきた。又、大沢食堂では多くの出会いやご一緒した方々もいた。直弟子の竹山晴友氏、極真空手の郷田勇三師範、松井章圭館長、長谷川一幸師範、花沢ジムの早田寛氏、修斗の桜井マッハ速人氏、日本拳法の猪狩元秀師範、刀禅の小用茂夫先生、公武堂の長谷川匡紀店長、秘伝の塩澤有哉氏、フルコムの山田英司氏、アッパーの舟木昭太郎氏、eFightの吉倉拓児氏、壮神社の恩蔵良治氏など。スペシャルサイン色紙は、「大山道場 藤平昭雄、米倉ジム 大崎昭雄、目白ジム 大沢昇」。小川道場の小川俊一師範の考案で、最終日に書いていただいた。1988年から25年に渡り通い続けて、この12年ほどは毎週通い、自分が大沢食堂最後の客となった。「40年は一区切り。これからは山奥で大沢鍛練塾でもやろうか!熊と仲良くなって熊に稽古をつける。」といつもと変わらずに語る大沢先生。思い出が尽きない大沢食堂。「さらば大沢食堂、ありがとう大沢食堂、大沢食堂よ永遠なれ!」そして、大沢食堂は伝説となった。eFightニュース「伝説の格闘家が作る、極辛カレーの大沢食堂が40年の歴史に幕」http://efight.jp/news-20130529_17456

6)「竹山道場3周年記念パーティー」レポート

 極真空手、キックボクシングで活躍した竹山晴友の道場が3周年を迎えて、3月10日・東京小岩のニューオークラにて「竹山道場3周年記念パーティー」が行われました。竹山晴友の武道・格闘技35周年記念でもあり盛大なパーティーとなりました。ゲストに佐山サトル(初代タイガーマスク)、新間寿(プロレス界の仕掛け人)が参列して、二人の挨拶から始まりました。その後、少年部と竹山師範の演武がありました。基本、移動、型、ミット打ちと続き、竹山師範による圧縮バット折り試割り、グローブ着用によるキックスパーリングが披露されました。会場では竹山晴友の空手とキック時代の貴重映像のモニター放映もされました。帰りには竹山道場3周年記念のオリジナルラベル付きの日本酒が渡されました。パーティーには極真会館千葉県南支部の石田伸太支部長、田中塾の田中健一代表、小川道場の小川俊一先生、光武会の米山俊光先生、壮神社の恩蔵良治社長、BABジャパン「秘伝」の塩澤有哉副編集長など100名を越す参列がありました。又、参列した名古屋・公武堂の長谷川社長ブログにもレポートされています。http://ameblo.jp/koubudo-syachou/entry-11488724700.html

5)江上茂生誕100年記念誌 至誠一貫の人たれ 江上仁士発行責任 2013年2月

「江上茂を語る会」に合わせて制作された記念誌。江上茂を伝える最新の一冊で、空手家と家庭人の両面を写真と文面で紹介。ご挨拶、語る会開催に寄せて「父、江上茂と私」江上尚志(長男)、「江上茂を語る」江上仁士(次男)、「父の思い出」江上正威(三男)、江上茂写真集(早稲田大学時代、東急空手道場、学習院大学空手道部、中央大学空手道部、東邦大学空手道部、大分遊天館、富士通、遊天荘、海外指導、江上家、二十七回忌法要、三十三回忌法要、松濤館など)、江上茂未発表直筆原稿(「空手道」ヨーロッパに旅して、即是道場)江上千代子直筆原稿、江上茂年表(江上茂について、空手について、江上家の出来事)。編集は孫にあたる江上健。記念誌ゆえ市販されず自費出版。B5版、全191ページ。

4)「江上茂を語る会」レポート

2013年2月16日、東京・グランドホテルにて「江上茂を語る会」が行われました。江上家の呼びかけで行われ、松涛会をはじめ江上茂のゆかりの方々が500人以上集まりました。海外からも多数の参列があり盛大な国際パーティーでした。会場には、江上茂の書、袴道着、写真、そして江上茂立て看板が飾られており皆の注目の的となっていました。始まりは足跡をまとめた写真スライド上映があり、国別の参列者紹介、最後は生誕100歳のケーキロウソク消し、参列者全員の記念写真撮影と続きました。帰りには、「江上茂生誕100周年記念誌」が配られました。

3)アッパー格闘技博覧会レポート

 2013年2月10日、東京ガーデンパレスにて「アッパー格闘技博覧会」が行われました。元ゴング編集長でアッパー代表の舟木昭太郎氏が主催した展覧会。ボクシング、キック、プロレスからポスター、半券、プログラム、サイン入りグローブ、チャンピオンベルトなどの貴重品の展示がありました。特に注目したのは、テレビ東京アナウンサーであった杉浦滋氏が作っていたキックボクシングのスクラップ帳10冊、梶原一騎の直筆原稿、大沢昇の引退試合プログラム。又、スポーツ専門古書店ビブリオの出張販売もされました。藤原敏男氏がゲストとして来場し、オークション司会には元ボクシングチャンピオンの渡嘉敷勝男氏が場を盛り上げました。プロレス界からは新間寿氏の講演もありました。途中、JWP女子プロレスの選手達によるPRもありました。今回はプロレス編集者の竹内宏介氏を偲ぶイベントとして開催。舟木昭太郎ブログにて主催者からの感想が紹介されています。http://ameblo.jp/upper/entry-11468665057.html

2)拳道会総師中村日出夫先生お別れ会レポート

2013年2月23〜24日、東京池袋の拳道会本部道場にて「拳道会総師中村日出夫先生お別れ会」がありました。中村日出夫先生の写真、書を始め、直筆原稿、直筆メモ、道衣、日常品の眼鏡、ペン、筆、硯、上着、サンダルなどが展示されました。山梨時代の修業中の貴重な写真もありました。直筆原稿は空手理論や練習についての内容のもので、直筆メモはチラシを切り裏面を使用していました。会場内に演武会の映像モニターが放映されていました。中村日出夫先生の足跡をまとめた書籍やDVDの発刊も望まれます。お別れ会の模様は拳道会HPにも報告されています。

http://www.kendoukai.org/main.htm

1)追悼・中村日出夫先生

年明けから残念な訃報です。2013年1月8日、拳道会の中村日出夫先生が逝去されました。享年99歳。生前、中村日出夫先生には色紙、「拳道伝説」、漫画「ファイティングムーン 中村日出夫」の3つにサインを入れていただきました。いずれも拳道会の大会会場でいただきました。色紙にお願いした時は、一度断られましたが、無理を言って書いていただきました。ある大会では子供達が列をつくって中村総師にサインをもらっていた時もありました。名刺は90歳の卒寿のお祝い会にていただきました。ご挨拶した際には必ず握手もしていただきました。訃報を知らされた日に、「グラップラー刃牙」で知られる漫画家の板垣恵介先生から電話がありました。板垣恵介先生は中村日出夫先生には特に思い入れのある空手家としていました。以前、雑誌「秘伝」誌の取材で二度お会いしたことがあり、目前で持参した垂木を切っていただいたそうです。訃報を受けて「一言で言えば、お疲れ様でした。」との思いとのことです。又、竹山晴友氏は、極真時代に一度だけお会いしたことがあり、「人の気持ちが分かる方でした。」とのこと。声に出さずに心の中で中村先生に質問をしたところ、口に出して答えを言っていただき驚いたとのこと。中村日出夫先生には空手のロマンと奥深さを教えていただきました。合掌。